2023年1月8日から放送されているNHK大河ドラマの「どうする家康」。
その脚本を務めた古沢良太(こさわ りょうた)さんの作品についてご紹介します。
天才と言われる理由をぜひご覧ください。
もくじ
「どうする家康」脚本家・古沢良太
62作目の大河ドラマとなる『どうする家康』は戦国時代が舞台で、戦国三英傑の一人である徳川家康を主人公にした物語です。
その脚本は古沢良太さんが独自の視点で描かれています。
家康は頼りないプリンスだった!?
徳川家康というと、「ずる賢い」「忍耐の人」「たぬき親父」といったイメージを持った方が多いのではないでしょうか。
しかし、「どうする家康」は実はオリジナルストーリー。
もし今までのイメージと違ってこんな人だったら↓
「波乱万丈で、ピンチピンチの連続の人生、彼自身の腹のくくり方とか頭の良さとか、そして周りに助けられたりとか、そういうことで何とか生き延びていった人物」
ドラマの主人公としてこれ以上ないぐらいふさわしいとダメなところのある人物として描かれています。
古沢良太のプロフィール
名前:古沢良太(こさわ りょうた)
生年月日:1973年8月6日
年齢:49歳(2023年1月時点)
出身地:神奈川県厚木市
大学:東海大学文学部日本文学科卒業
古沢良太さんは少年時代、漫画家志望で1992年には集英社の漫画新人賞・手塚賞に応募し準入選されたことがあります。
しかし、手塚治虫さんの次の言葉が脚本家を目指すきっかけになったそうです。
「漫画だけじゃなく映画も観なさい」
古沢さんはこの言葉を知ってから名作映画を数々観て学びました。
そして、次第に脚本に興味を持つようになったそうです。
「どうする家康」脚本家・古沢良太の作品
古沢さんは28歳で脚本家としてデビューし、これまで数々の作品を手掛けてこられました。
その代表作をご紹介します。
古沢さんの手掛けた映画
ALWAYS 三丁目の夕日(2005年)
キサラギ(2007年)
ALWAYS 続・三丁目の夕日(2007年)
釣りキチ三平(2009年)
60歳のラブレター(2009年)
探偵はBARにいる (2011年)
ALWAYS 三丁目の夕日'64(2012年)
外事警察 その男に騙されるな(2012年)
映画 鈴木先生(2013年)
探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点(2013年)
少年H(2013年)
寄生獣(2014年)
寄生獣 完結編(2015年)
エイプリルフールズ(2015年)
スキャナー 記憶のカケラをよむ男(2016年)
ミックス。(2017年)[4][6] - 原作兼任
探偵はBARにいる3(2017年)
コンフィデンスマンJP -ロマンス編-(2019年)
コンフィデンスマンJP -プリンセス編-(2020年)
コンフィデンスマンJP -英雄編-(2022年)
THE LEGEND & BUTTERFLY(2023年)
古沢さんの手掛けたドラマ
アシ!(2002年、テレビ朝日)
動物のお医者さん 第3話、第5話、第7話、第8話、最終話Bパート(2003年、テレビ朝日)
相棒シリーズ(2005年~ 、テレビ朝日・東映)
警視庁捜査一課9係 season1 第8話(2006年、テレビ朝日・東映)
おいしいごはん 鎌倉・春日井米店(2007年、テレビ朝日・石原プロモーション)
土曜ワイド劇場「変装捜査官・麻生ゆき3」(2007年、テレビ朝日・共同テレビ)
ゴンゾウ 伝説の刑事(2008年、テレビ朝日・東映)
外事警察(2009年、NHK総合・NHKエンタープライズ)
鈴木先生(2011年、テレビ東京・アスミック・エース)
鈴木先生の結婚報告〜待望の休暇も心の汗が止まらないッ!〜(2013年)
リーガル・ハイ(2012年、フジテレビ・共同テレビ)
リーガル・ハイ スペシャル(2013年)
リーガルハイ(第2期)(2013年、フジテレビ)
リーガルハイ スペシャル(2014年)
デート〜恋とはどんなものかしら〜(2015年、フジテレビ・共同テレビ) -
デート〜恋とはどんなものかしら〜2015夏 秘湯(2015年)
コンフィデンスマンJP(2018年、フジテレビ)
コンフィデンスマンIG(2019年)
コンフィデンスマンJP 運勢編(2019年)
コンフィデンスマンMC(2020年)
大河ドラマ (NHK)
鎌倉殿の13人(脚本協力、2022年12月18日放送 最終回、NHK)
どうする家康(2023年、NHK)
これ以外にも舞台やアニメなど幅広い作品を手掛けています。
「どうする家康」脚本家・古沢良太が天才と言われる理由
古沢良太さんがこれまで手掛けてきた作品は名作が多く、シナリオの天才と言われています。
絶賛されていた作品の一つ、「コンフィデンスマンJP」では次のように評価されていました。
「時間軸」を操りながら、全体像を解り易く進めていく。
そして、前半に仕込んだ「よくわからない瞬間」が、
後半になると、次々と見事に繋がっていきます。
最後の「オチ」まで、完璧なストーリー。
多くの豪華俳優・女優を、「ちょい役」で使うのも、おしゃれ。
このように「そんじょそこらの脚本家とは違う」と言われていました。
また、「どうする家康」では、大河ドラマ(時代劇)というジャンルは「こうあるべき」という概念を覆しています。
「どうする家康」の特徴
- 徳川家康を歴史上の大人物というより、ダメなところのある人として描こうとしている
- 家族や家臣の物語を重視したホームドラマのようなムードがある
- 史実に忠実ながら笑いがたっぷり
- 登場人物が個性たっぷりで愛きょうがある
- 固定観念にとらわれない女性たちの描き方
「今の時代はもっとこういう形に描いてもいいのでは?」と、大河ドラマや時代劇の可能性を広げるような描き方ができるのが古沢良太さんです。
まとめ
今回は大河ドラマ「どうする家康」の脚本家である古沢良太さんについて、記事をまとめました。
あまり映画やドラマを見ない方でも作品の名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。
これからのご活躍にも期待です。