2022年11月30日、裾野市さくら保育園で起きた保育士による虐待。
虐待発覚から犯人の名前特定までを時系列にまとめます。
もくじ
裾野市さくら保育園とは
静岡県裾野市にある私立さくら保育園はこちらです↓
住所:静岡県裾野市公文名1-1
電話:055-993-2133
最寄り駅:裾野駅[出口]から徒歩約19分
口コミは数件しかありませんが、2015年10月の口コミでは良い印象でした。
園舎が劣化している印象はあるものの、先生方の連携が良く、気になることがあればアドバイスをくれるようです。
また、この保育園を選んだ理由として周囲の評判を聞いて第1希望とのことでした。
【時系列まとめ】裾野市さくら保育園保育士3人の虐待
虐待が起きたのは1歳児クラス。
クラスの園児は23人で、担当保育士は6名いたようです。
このクラスで起きた虐待の発覚~犯人の実名がわかるまでを追います。
8月17日、虐待発覚
きっかけは裾野市へ8月17日に通報がありました。
この時、誰が虐待にあっていたのか園長は把握していなかったようです。
通報者についての情報は保護目的のため明らかにされていません。
8月25日、調査報告書を裾野市に提出
8月22日に市の担当者が園長と面談をおこないました。
そして園長は事実関係があることを認めています。
9月末日、3人のうち1人が退職
不適切な保育をしていた3人は虐待の事実をおおむね認めたため懲戒処分となり、1歳クラスの担当から外されていました。
そして、3人のうち1人は9月末で退職しています。
残り2人については11月末と2023年2月末に退職の予定となっています。
10月下旬、職員へ誓約書
一連の虐待行為への口止めとも受け取れる誓約書を職員へ書かせました。
その内容の一部はこちらです↓
「当園の機密事項などを第三者に故意または過失によって漏洩したりしないこと」
これに対し園は、単なる個人情報に関する内容の誓約書であり、口外するなという意味ではなかったと説明しています。
11月28日、虐待報道
さくら保育園が「保育士が園児に不適切な行為を繰り返していた」ということを静岡新聞が報じました。
保護者の中には一連の行為は知らなかった人もおり、報道で知ったようです。
11月29日、第1回保護者説明会
さくら保育園による説明会が開かれましたが、出席した保護者からは「あいまいな説明に終始した」などと不信の声が上がりました。
説明会は冒頭を除いて非公開で行われ、約30人が出席。
桜井利彦園長は「大切なお子さんの尊厳を傷つけてしまったことを深くおわび申し上げる」と謝罪しました。
不適切な指導をした3人は出席せず、誰なのか名前も明かされませんでした。
園長によると、保育士が「反応が面白い子にやってしまった」と説明しています。
11月30日、裾野市の会見
村田悠(はるかぜ)市長は「虐待であり、犯罪でもあるのではないかという認識を持っている」と述べました。
また、刑事告発も検討しているとの考えも示しています。
市は通報者と面会するとともに、状況を把握して園への指導を実施。
3人の保育士は通報を認め、現在2人は勧奨退職、1人はけん責処分になったと説明しています。
具体的な虐待内容については15の事例も公表されています。
(1)ロッカーに入って泣いている園児の姿を個人所有の携帯電話で撮影
(2)園児の頭をバインダーでたたき泣かせる
(3)棚に入った園児の足をつかんで引っ張り出し、あしをつかみ宙づりにする
(4)あらかじめ遅刻する連絡のあった園児に対し、腕を引っ張り「遅いんだよ」と怒鳴る
(5)寝かしつけた園児に対し「ご臨終です」と何度も発言
(6)泣かない園児に対し、額をたたき無理やり泣かせようとする
(7)昼食時に園児を怒鳴りつけ、ほほをつねる
(8)日常的に特定の園児に対し、にらみつけ声を荒げ、ズボンを無理やりおろす
(9)園児を宙づりにした後、真っ暗な排泄室に放置
(10)園児の様子を馬鹿にした呼びかけ(ブス、デブ等)、暴言を浴びせる
(11)手足口病の症状のある園児の尻を、無理やり他の園児に触らせる
(12)給食を食べない園児に対し、突然、後ろから頭をたたく
(13)不適切な発言をして、玩具が入っている倉庫に閉じ込める
(14)園児に対し、カッターナイフをみせ脅す
(15)丸めたゴザで園児の頭をたたく
出典:静岡新聞
11月30日、第2回保護者説明会
夜には園から保護者への説明会が開かれました。
説明会では園長と園の関係者が出席。
虐待に関与した保育士3名は居ませんでした。
また3名の名前も明かされませんでした。
退職していなかった2人の保育士は、この日付で退職したことを報告しています。
12月1日、第3回説明会
今回の説明会では虐待に関して4歳児にもカッターナイフを突きつけていたことがわかりました。
また、市に通報しようとした保育士に対して土下座をして口止めしようとしていたこともわかっています。
虐待に携わった3名の保育士については今回も欠席。
しかし、この3名の実名が保護者へ発表されました。
12月4日、虐待をした保育士3人が逮捕
警察は朝から、さくら保育園や容疑者らの自宅に対して家宅捜索を実施。
関係書類を押収するなど裏付け捜査を進めています。
また15件の虐待行為以外の余罪についても調べています。
12月5日、さくら保育園園長を刑事告発
裾野市は櫻井利彦園長を犯人隠避の疑いで刑事告発しました。
また、裾野市としても8月17日には事案を把握していたにも関わらず公表が11月末になったことを受け、対応が遅れたことを謝罪。
市の職員に下記処分を下すことを決定しました。
- 市長の2カ月の給与全額カット
- 副市長の1カ月の給与全額カット
- 担当部長は対応完了後に更迭
- 担当部長以下の管理職職員について事案が確定しだい懲戒処分
12月6日、記者会見
さくら保育園による記者会見が予定されています。(※12月1日時点)
12月5日、中止となりました。
園児を虐待した3名の情報
・三浦沙知(みうら さち)30歳、沼津市在住
・小松香織(こまつ かおり)38歳、裾野市在住
・服部理江(はっとり りえ)39歳、長泉町在住
この3名が逮捕される前に報道されていた情報はこちらです↓
A 元常勤保育士、クラス責任者、30代女性、9年目
B 元非常勤保育士、40代女性、6年目
C 元派遣保育士、40代女性、3年目
逮捕され、明らかになった情報とは年齢に相違がありました。
また、インターネット掲示板の「爆サイ」では、この中の一人のイニシャルがTと言われていましたが関係ありませんでした。
まとめ
今回は裾野市さくら保育園の虐待について、時系列で記事をまとめました。
日を追うごとに新たな問題が発覚しています。
虐待は常習的におこなわれていたと考えられるため、まだまだ何かありそうですね。