東京・江戸川区で2023年2月、山岸正文さん（63歳）が殺害された事件で、事件現場近くの中学校に勤務する教師の尾本幸祐（おもと こうすけ）さん（36歳）が逮捕されました。
明朗快活と言われ信頼の厚い教師がなぜ逮捕されたのでしょうか？
そこで事件について調べてみたところ、冤罪の可能性について指摘する声が上がっていたため、その理由についてまとめました。
もくじ
事件の概要
東京・江戸川区の中学校の教諭が、今年2月、勤務する学校の近くの住宅に侵入し住人の男性を刃物で刺して殺害した疑いで、警視庁に逮捕されたことがわかりました。
殺人の疑いで逮捕されたのは、江戸川区立の中学校教諭・尾本幸祐容疑者（36）で、けさ、警視庁の捜査員に自宅で任意同行を求められ逮捕されました。
捜査関係者によりますと、尾本容疑者は今年2月24日、江戸川区一之江の住宅に侵入し、帰宅した山岸正文さん（63）の顔などを刃物で複数回刺して殺害した疑いがもたれています。
当日、尾本容疑者は中学校で勤務していて、勤務終了後の午後6時半ごろ、学校から徒歩5分のところにある山岸さんの自宅を訪れ、犯行に及んだということです。
防犯カメラの捜査などから犯行時間はおよそ10分とみられ、尾本容疑者は山岸さんと2人暮らしをしていた重度の認知症を患う87歳の母親も刃物で切りつけたということです。その後、母親は外に出て叫び声を上げ、その声に気づいた近隣住民が110番通報をして事件が発覚しました。
尾本容疑者は逮捕前の警視庁の事情聴取に対し「山岸さんの自宅に入ったことがある」という趣旨の話をしていたということで、警視庁は尾本容疑者に山岸さんとの関係性を詳しく聴き、動機を調べる方針です。
出典：livedoorNEWS
こちらがメディアに公開されている尾本幸祐さんの画像です。
この画像は事件発生から逮捕されるまで約３ヵ月あったため、その間に撮影されたものです。
尾本さんは取り調べに対し、亡くなった山岸さんとの接点は認めたものの「事件に関わっていません」と容疑は否認しています。
そのため、警察は状況証拠で逮捕に踏み切ったと考えられます。
しかし、あまりにも不可解な点の多い事件であったため、世間では冤罪ではないかといった声も上がっていました。
そこで、冤罪である可能性についてまとめてみようと思います。
【冤罪理由1】事件現場が勤務先の中学校から近い
尾本幸祐さんは中学校の現役教師であり、事件が起きた場所は勤務先の中学校から徒歩5分の距離です。
そのため、付近には生徒やその家族、OBなど知り合いが多数いることに間違いありません。
警察は尾本さんが盗み目的で住宅に入って男性と鉢合わせた可能性を指摘していますが、そんな場所で事件を起こすでしょうか？
【冤罪理由2】評判が良い
尾本幸祐さんの逮捕には「信じられない」といった声が上がっています。
その声を一部ご紹介します。
荒巻淳校長
「普段は明朗快活、非常に誰とでも穏やかに会話ができる教員です。
日常の勤務状況も良好で、校長の経営方針を理解し、特別支援学級の主任として、その具現化を目指した進言や提案をすることができています。
担任としても、個を大切に、ひとりひとりの生徒に配慮した指導をしており、中堅教員として手本となっています。」
生徒A
「生徒と一緒に走ったりしていた。『がんばれ』とか、ずっと声をかけていて、いい先生だなって。笑顔が多かった」
生徒B
「優しそうな先生が、まさかそんなことをするとは思わなかった」
生徒C
「とても元気な先生でいつも穏やかで。やっぱり平等にみんなに接していて、いい先生でした。最初はこの話を聞いてフェイクニュースだと思ったが、時間が経つにつれて、みんなも言って、優しい先生でもこういう一面があるんだなって」
尾本さんの知人
「真面目で、おとなしくて。目立った感じの人ではない。ごく普通の学校の先生。なにか変わっている感じもない」
【冤罪理由3】家族の存在
事件の報道によると、尾本幸祐さんは5人家族であることがわかっています。
尾本幸祐さんの家族構成
- 尾本幸祐さん
- 妻
- 長男：7歳(小学校1年生)
- 次男：5歳
- 長女：3歳
近隣住民によると週末は自宅前で一緒に楽しく遊んでいるところをよく見かけたといいます。
3人の子供に恵まれ、とてもかわいく感じる年代ですね。
尾本幸祐さんは教育者であり、親としても子供を育てる責任を感じている時に窃盗を働くというのに矛盾を感じずにはいられません。
【冤罪理由4】借金とは無関係
尾本さんは投資やギャンブルによる借金があったようで、その金額は数百万円と言われています。
かといって、「借金＝窃盗」と結びつけるのは安易な考えでしょう。
犯罪をしてまでもお金を得ようと思う心理を考えると、非常に追い込まれている状態であると予想できます。
そのような人物が休日に子供と楽しく遊べるでしょうか。
【冤罪理由5】事件には強い殺意
亡くなった山岸正文さんには顔などを刃物で複数回刺された痕が確認されています。
また、山岸さんの腕には身を守る際にできたとみられる複数の切り傷も残っていたようで犯人には強い殺意を感じます。
そのため、犯人は刃物を持ち歩いていたと考えられますが、仮に尾本さんだったとしても自宅周辺で刃物を持ち歩くでしょうか？
状況から犯人は初めから襲うつもりだったようにも思えますね。
だとしたら、強盗になりますが近所の住民がそんなことをするでしょうか？
まとめ
今回は尾本幸祐さんが冤罪の可能性について、記事をまとめました。
警察も裏の取れていない状態で逮捕することはないと思いますが、冤罪事件が存在することもまた事実です。
尾本さんが容疑を否認している限り、何か違和感を感じずにはいられません。